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掌の砂、流れる雲、それから。

掌の砂、流れる雲、それから。

帰り道

帰り道

黄昏時のバスの窓から広がる灯りの束
4車線のそれはまるで天の川みたいだ

降りないでいたら あなたの街まで行けるだろうか
そんなこと思う ゆるやかな坂道の曲がり角…

ヘッドライト 私の愛は 
あなたのそばに いつもあることを信じて欲しい
テールライト 忘れないで
こんな陳腐な言葉しか今は言えないけれど

停車場から見上げた空に紙のような月が見えるよ
あの月の光は 今夜あなたの上にも降り注ぐのかな

神様がいたら あなたのことだけ願いをかけたい
逢えない距離に この寂しさが負けないように…

ヘッドライト 私はいつも
あなたのそばにいたいのに いつもそれが叶わない
テールライト もどかしい距離が
こんな疲れた顔でもあなたは許してくれるのかなって

ヘッドライト この灯りの束に
あなたの笑い顔を想うよ 明日が善き日になりますように
テールライト ひとすじの光でいいから
あなたにつながる 何かになれたらいいなと思うよ

家までの道すがら あなたを想ったら口角が上がる
この暗い夜道も ぽつりぽつりある街灯も
なんとなく今日は寂しくないのは不思議、不思議だね


 


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